第九回目の染織講習会では、綿繰りから糸紡ぎまでの工程を一通り習いました。
綿繰り器で実棉から種を取り除きます。
種は綿繰り器の手前に、綿は前面に分かれて行きます。
古道具屋さんで見つけた綿繰り器も使ってみました。
結構大変。
手前にあるのが実棉、 一升升に入っているのが種ざるの中は種がとれた綿。
以前は、夜なべ仕事で、一升升一杯分の種を取っていたそうな。
ここでやっと綿打ちという工程に入ります。
本来は唐弓と言う大きな弓を使って、綿打ち職人が各家庭を回っていたようですが、自家用で行うには、唐弓は女性には大きくて重い。ここで使っているのは、自分で作った弓。剣道の竹刀の竹と、テニス用ガットで作りました。
綿がだんだんとほぐれてゆく。
ふわふわになった綿。
昔、綿繰りは子供の仕事だったそうです。
ハンドルをくるくる回すと実棉がベロベロ〜と向こうに出て、種は手前にころころ転がる様はまさに子供が喜びそうなもので、私も小さい子供に還った気分で作業しました。
しかし(もう大人なので)30分くらいするとこれをたった一人で延々と続けるのはしんどいかも・・・とも思い始めました。綿繰りは喋りながら出来る作業なので、話し相手が居れば楽しい仕事になると思います。
綿打ちも実際に見るまで何のことやらさっぱり見当がつかなかったのですが、ただの繊維の固まりだった棉がみるみるほぐれていき!まるで別物のようにふわっふわのわたになり、本当にびっくりしました。
棉繰り機にせよ弓にせよ・・・このような道具を発明する人は凄いですね。
それ以前に棉から繊維を取り出そうとした人が天才だったのか。
今日も楽しい発見に満ちた講習会でした。(青)
活動日:2009/1/8