ドリームキャッチャーのことは、もう日本ではお馴染みのようだけれど、
やはり、これは何だろう、と思うかたも多い。
アメリカ・インディアンの「夢」に対する考え方や、宇宙観、死生観が表れていて興味深い。
また、部族によってもドリームキャッチャーのお話は少しずつ違っているけれど、
基本的な考えは、子どもを夜の魔力から守るもので、ゆりかごなどに吊るすものとされている。
もともとは、柳の枝でつくられ、セージの葉で覆われる。
どちらも霊的な力をもつ植物だ。
クモの糸の部分は鹿など動物の腱を使う。
羽飾りは、霊的な知見の象徴であり、自由と勇気を表す鷲の羽を用いる、
鷲は、大いなるスピリットの密使であり戦士を守護するものである。
それから、精神の旅を共にし、魂を癒すものとしてのハヤブサの羽や、
空から観察し偉大なる使者とされる鷹の羽も用いる。
また、女の子には、死者の魂や祖先からの知恵を授かるものとして、
フクロウの羽が用いられる。
そういえば若い頃、カルロス・カスタネダの本を読んだことがあった。
アメリカの文化人類学者がインディアンの呪術師から教えを受けたものだった。
「呪術師と私ードン・ファンの教え」から数冊のシリーズだった。
アメリカにいたとき、何冊か日本ではまだ訳されていないものも手にした。
偽書だという人もいるが、おもしろかった。
今手元にある中から
私は自分の運命を支配する力に身を委ねている。
なにものにもしがみついてはいないから、守るものもない。
どんな考えもないから、私は
見る。
なにも恐れはしないから、自分を思い出す。
超然と楽にして、
イーグルの脇を駆け抜けて自由になる。